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アルバイトのお勧め

てQリに達しない薄さのシールだが、ケータイの最終仕上げ工程に欠かせない素材である。
あの薄さを「抜く」ための「型」を作っているのが丸伸製作所だ。 私たちの生活のなかにラベルやシールは無数にある。
例えば、飲み物のボトルを考えて見よう。 最近は容器そのものに「印刷」してある場合もあるが、多くは「紙」を中心に何らかの素材に印刷したものを貼っている。
商品名や生産者名、あるいは素材の種類や注意書き、といったことである。 そのような素材に貼るシールやラベルの「抜き型」が急速に発展したのは、ここ15年ほどのことである。

たぶんそれは丸伸製作所の技術革新とともにある。 この会社の創業は1961年である。
もともとシールを印刷する会社の技術者だったM社長のお父さん(昭和6「193一」年生まれ)が京都市内の丸OT町で創業したのが始まりである。 初代社長は典型的な「型職人」で、腕の良い熟練工だったという。
一点ものが中心で、それも受注から納期までの息が長いときは熟練の技をもつ人が強かった。 M社長はそうしたお父さんのもとで、子供の頃から仕事を手伝いながら育ったとのこと。
しかしそれにしても、40歳を過ぎてからマシニングに取り組み、2年でマスターしたというのもすごいのである。 覚えやすいのは若いうちだが、20代でもマシニングを使いこなすのには3、4年かかってもおかしくはないのだ。
職人技から工作機械への転換京都は古くからさまざまな産業が盛んな土地だが、初代のM社長の仕事は西陣などの反物の「値札」や「サントリーオールドのラベル」などをカットする金型の製作をしていた。 その頃の仕事は100%手仕事だったから、一点ものが主だった。
つまり同じものをいくつも作る、いわゆる「再現性」が難しかったのである。 その頃のシール用紙をカットする金型はゼンマイ刃というもので、これはペースとなるプレートにカット用の刃が入る溝を加工し、そのなかに曲げられた刃を挿入したものである。
溝は糸ノコで加工し、シール用紙の形状に曲げていた。 そのときに刃のつなぎ目がきっちりと合ってないと、カットしたときシールは不良品になる。
要するに典型的な職人技の仕事であった。 大きな技術革新に乗り出したのは20年ほど前である。
最初のヒントは紙器業界の「段ボールを抜く型」の技術からだった。

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